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S眠暁を覚えず [日記]

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3月7日 はれのち雨くもり

家が爆破される、という夢で目が覚める。巨大な爆音とともに我が家の天井、壁の一部が一瞬にしてふっとび、視界に春のうららかな青空が広がった。急速に流れ込む外気にやっぱりまだ寒いなあ、とタオルケットに身を包みながらベッドを抜け出し、おそるおそる破壊された壁から眼下の通りを見下ろすと、破壊された建物を満足げに眺めて、車で走り去る男の姿がちらりと見えた。まさしくそれはサッカー選手のS中村氏であった。なぜ彼が?同じ名前だから?でも同じ名前と言えば、野球のS渡辺氏なんて同姓同名でもあったりするのに?
そんな意味不明の様々な疑問だけが、彼の走り去った路上に残され、ひとつひとつゆっくりと浮かんでは春のうららかな空に消えてゆくのだった。


実際のところ、ベッドの上で目が覚めても爆音は続いていた。いったいぜんたい何が起きているのだ?とカーテンを開けてみると、ヘルメットをかぶったおぢさんと目が合った。
「?!」
ここは3階のはず。人間が同じ視線の高さにいることはありえないのだが、おぢさんは僕の存在を全く気にせず、空中であるはずの窓のすぐそこを右に左によちよち行ったり来たりしている。お前はいったい何者だ?と、一瞬取り乱しそうになりながらも、冷静になってよく見ると、僕の住む建物を取り囲むようにして無数の足場が組まれている。ここで、外装工事のおしらせがポストに入っていたことをようやく思い出した。そうか、工事か、とひとまず安心して顔を洗い、仕事をしようと楽器とかパソコンとかコーヒーメーカーに電源を入れたのだが、相変わらずのものすごい爆音と、いつ目の前をさっきのおぢさんが通り過ぎるのかという心配とで、気になって全く何も手につかなくなってしまった。

しかも最悪なことに、もしさっきのおぢさんが窓越しに話しかけてきたらどうしよう?と、落ち着いて考えれば絶対あるはずのない不安までが沸いてきてしまった。想像力が豊すぎるのも困りものである。

「何?音楽関係?あ、そう、へえー、今、そんなのあるんだ、いやオレね、昔キャバレーでベース弾いてたんだよ、あの時は若かったなあ、カミさんと知り合う随分前だわ。おにいちゃん、古賀政男って知ってる?」

とか、

「あ、ごめんねえ、ちょっと下に火忘れてきちゃってさあ、ライター貸してくんないかな?ホント、ごめんねえ、うん。何これ、中南海のライター?中南海吸ってんの?若いのに?へえ、何、え?あ、音楽やってんの?カッコいいねえ、にーちゃん、あれかグループサウンヅってやつ?あれ、ほら、キャット知ってる?キャット弾いてくれよ、キャット、わはは、ダイジョウV」

とか。

こうなったら、いっそ話しかけられる前にこちらから話しかけて先制攻撃をかけるべきなのではないかという気持ちにまでなってしまい、それはそれで今度は、どんな風に話しかけようかと考えはじめたらホントにドキドキしてきて、いっその事、おぢさんが窓の所に来た瞬間に脅かして足場から下に落っことしてやれば、すべてがスッキリして楽になるのでは、とまで思ってしまい、さすがにそれはまずいだろうと、もう一人の自分の声が聞こえてきた所で今日はもう家出することに決めました。

家を出る際、ポストに外装業者からの手書きの手紙が入っており、

「ベランダの荷物を移動してください、重いものはこちらでやります、大切なものは中へしまってください、お願いします」(本文ママ)

と、メモ用紙に拙い字でボールペンで書かれていた。おぢさんが書いている所を想像したら、なんだか切なくなった。それぐらいは目が合ったとき、窓越しに伝えてほしかったなあ、と思いつつ、我が家のベランダには荷物と呼べるようなものは何もないことに思い当たり、後からなんだか腹も立ってきたりした。

p.s.以前、公園の向かいに住んでいたことがあり、その時はアメリカ軍が攻めて来た夢で目が覚めたことがあります。その時は、ちょうどその公園で町内会対抗リレーが行われていました。

<3/2 シュンスケソロライブ終了>

大阪初弾き語りライブ無事終わりました。いやあ、大きな会場で大きな声で歌うのは気持ちよかったです。来てくれた方々、ほんとにありがとうでした。以下セットリスト。

1. for my ambivialence
2. tear of joy
3. 背番号
4. さらばブルーデイズ
5. ミラーボール 



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